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日本版スチュワードシップ・コードについての記事が出ていました。
日本証券業協会の稲野和利会長は18日、全国証券大会で挨拶し… 中略
機関投資家の日本版スチュワードシップ・コード(機関投資家に求められる行動規範)定着への働きかけを行うとともに、総合取引所の実現に向けた枠組みの整備に取り組む」と語った。2014/09/18 日経QUICKニュース  
上記のように、今後、日本証券業協会は日本版スチュワードシップ・コードの定着へ向けた取り組みの整備に取り組んでいくとの事です。

と、このようなニュースが流れてきたとしても、そもそも「スチュワードシップ・コードってなに?」と思われる方が多いと思います。

そこで、スチュワードシップについて調べ、そのうえでその受入れが中長期的な成長に資すのかについて考えてみました。
  • スチュワードシップ・コードとは
さて、そもそもスチュワードシップ・コードとはなんなのでしょうか?日本版とついているくらいですから、元ネタがあるはずです。

そこで元ネタを調べてみた所、2010年のイギリスにたどり着きました。(先日スコットランドについて書いたのですが、最近イギリスネタが多いですね。)

さて、先ずスチュワードとは、いわゆる執事の事です。イメージとしては『ちびまる子ちゃん』に出てくる執事の『ひでじい』といった感じです。

では、その『ひでじい』が企業にどんな貢献をするのでしょうか?一言で言うと、投資先企業の成長を促す。つまり、執事的な感じで『はなわ君』(この場合投資先ですね)の成長を促すといったイメージです。

と、『ひでじい』だなんだと言っていると不真面目なので、日経新聞の用語解説から引用してみます。

 英国で、企業の株式を保有する機関投資家向けに定められた行動規範。資産運用の委託者の利益を実現すると同時に、投資先企業の長期的な成長を経済全体の発展へとつなげるために、機関投資家は積極的に役割を果たすべきだとする概念に基づいている。企業会計の基準などを検討する英国企業財務報告評議会が2010年にまとめ、日本でもにわかに注目が高まっている。2013/07/13 日本経済新聞社
  • で、どうして中長期的な発展が促されるの?
と、ここまで書いてみましたが、どうして執事(投資家)がスチュワードシップ・コードを受け入れると主人(投資先企業)の発展が促されるのでしょうか?

どうも、モノを言う株主。いわゆるアクティビストに機関投資家が成ることによって投資先のガバナンス(企業統治)が改善され、 企業価値が向上するというロジックのようですが、モノを言う株主は短期的利益ではなく長期的利益の視点に立った提言をしっかりとできるのでしょうか?

「株主の発言権が大きな欧米は、日本的経営と比較して短期的な価値の最大化を要求するため…」というのが日本的経営が絶好調だった時代に言われていたことです。また、現在でも短期的な企業価値の最大化を図るような行動がなされそうな気がするのですがどうなのでしょう?