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サイト売買。なんか騙されそうな匂いがする言葉ですよね?だって、人のサイトを買ったりするわけですから。どんな運営をしていて、どんなところに問題点が隠れているかもわかりません。

また、運営がよくわからないから、買った後に変なことをやってしまい、せっかくのサイトの価値を損なってしまう可能性すらあります。


でも、やってみないとわからないということで思い切って買ってみました。

ちなみにお値段は伏せますが、結構がっつり贅沢ができるぐらいの コストがかかりました。(がっつり贅沢というのが、いくらぐらいなのかは人それぞれですけどね。)


■サイト売買とは?

で、サイト売買についてですがやっていることは普通のモノの売り買いと同じです。

サイトを欲しいと思う人がいて、それを買いたい人がいる。あとは値段の折り合いさえ合えば商談成立といった感じです。

サイト売買を仲介するサイトとか、個人間で売り買いをするのが主な売買ルートでしょう。

■サイト売買を仲介するサイト?

もし個人間で売買をすることができれば、特に手数料とかがかからないので割安になるのでしょうけれども、殆どの人はサイトを買いたいと思っている知り合いも、サイトを売りたいと思っている知り合いもいないと思います。

そもそも、誰かが作ったウエブサイトを買おうなんて、普通にネットを使っている人は考えないはずです。

でも、世の中にはサイトの売買を仲介するサービスが存在します。例えば、

サイト売買屋さん

と言ったサイトがあります。このサイトでは、サイトを売りたい人が登録していて、それを買いたい人が交渉するといったスタイルになっています。

ちょっと覗いてみるとわかると思いますが、売却希望案件はサイトの売却希望価格と月間の収益が並んで表示されているところがミソです。

■サイトを購入する側の意図(投資として)

月間の収益が表示されているという事は、サイトの購入側はある種の投資として購入を考えているケースが多いという事です。

この場合、投資金額の目安はサイトの収益の6か月から1年分であると言われています。

例えば、5000円の収益を上げているサイトなら3万円から6万円ぐらいが相場といったイメージです。

利回りで言うと100%から200%が目安だというので、驚くべき収益性であると言えます。

しかし、この高い収益性を得るためには、とても大きなリスクを取る必要があります。

購入しようとしているサイトは確かに現在5000円の収益を月に挙げているとしても、将来にわたってそれが得られる保証は全くありません。

例えば、検索エンジンからの集客した顧客に販売することが収益源となっているサイトの場合、何らかの形で検索エンジンからの集客が途絶えると経済的な価値は一気に下がってしまいます。

競合サイトが検索エンジン上、購入したサイトを上回る順位に表示されたりすれば収益性は大きく損なわれますし、前の持ち主が無理なSEO対策を行っていたせいで、検索エンジンからペナルティなどを食らってしまえば購入したサイトの経済的な価値はほとんどなくなってしまいます。

サイトの売主側としては、何らかの問題の兆候が見えているから6か月分から1年分の収益で売り払うといった行動をしたがっているとも考えることができます。

とはいえ、そういった問題を解決できるような技術や経験のある人。また、リスクを分散することができるだけの資金を投入できる人にとっては儲けを狙うことができる方法であると考えられます。

あと、サイトで収益を上げるという事をしたことがない人にとっても、どうしたらサイトから収益を上げることができるかについて実地で見ることができるので有益だと思います。

■サイトを購入する側の意図(投資以外として)

上で見てきたように、投資案件としてのサイト購入はリスクの大きな世界であると考えられます。

しかし、サイトの購入から直接収益を狙わないといった方法も考えられます。

例えば、一番わかりやすいのは、購入しているサイトが既に十分な固定客を持っているケースです。この場合、そのサイトの固定客に対して自分の持っている商材を販売して行ったり、自分のメインサイト等に誘導していくことが考えられます。

また、購入しようとするサイトのコンテンツを手に入れるといったことも考えられます。構築済みのサイトを購入することで、自分で一からサイトを構築する手間と時間を節約するといったのも、広い意味ではサイトのコンテンツの入手が目的になると思います。

■情報開示が

情報開示が不十分な市場では粗悪品が溢れてしまうという理論があります。(アカロフのレモン市場

サイト売買についても情報提供が不十分な市場なので(自主的なルールしかありませんからね。)粗悪品をつかまされるリスクは大いになります。

しかし、逆にそのリスクがあるから通常の投資案件としては考えられないような利回りの案件も転がっていますから。

■最低限確認することは

このリスクが大きなサイト売買で明らかな粗悪品をつかまされることを避けるために必要なことを共有していきたいと思います。

少なくとも以下の点は交渉の過程で確認をしていく必要があります。

■ユーザの流入について

  • 直近のPVなどアクセス量について情報(スクリーンショット等客観的に証明できるものを見せてもらう事)
  • ユーザの流入経路の確認と既存のリンク等の流入経路はそのまま引き継げるのかについて
  • 検索エンジンからの流入が多い場合、無理なSEOをかけている可能性があるのでペナルティに注意

■収益について

  • 収益を上げているサイトならば、直近数か月の収益の推移とそれを客観的に証明できるもの(ASPの当該サイト部分の確定画面)
  • サイトの収益源となっているASPについての情報(直接広告主とやり取りをしている場合はその契約条件を引き継げるか?)
  • ASPが特単と言って通常よりも報酬を多く支払うケースがあるので、そのような場合は通常単価での収益で見積もりしなおす(サイトを購入したのちに特単を引き継げる可能性は高くないため)

■法令遵守について

  • 『必ず痩せる薬』とか法令上問題のある文言や方法を使って収益を上げていないか。(このようなサイトは避ける必要があります)

■結局のところ美味しい取引はない

今回サイトの購入をしてみたのですが、上の内容を全て確認したとしてもそれは現在の内容であるという事です。

どういうことかというと、サイトを運営していると、ヤバそうな雰囲気といったものを感じる時があるのです。

例えば、「検索エンジン経由で集客しているけど、すごく強い競合が育ちつつある。近い将来この競合に検索エンジンの表示順位で抜かれて、収益性が下がるんだろうな…」とか「競合サイトが検索エンジンで表示されなくなった。今はいいけど自分のサイトも近いうち何らかのペナルティを食らうんだろうな」といった雰囲気です。

このような兆候を感じた場合、確かに今のうちに売却したいと思うはずです。

そもそも、安定的に収益を上げているサイトだったら何も売り急ぐ必要などはありません。あまり手間をかけなくても少なくとも、後1年は収益が安定しているサイトをわざわざ半年分の収益で販売する必要などないわけですから。

(特に少額のサイトはその傾向が強いでしょう。大きなお金なら目先の資金調達といった売り手側の事情も期待できますが、少額の場合はそのような資金調達も考えにくいですから。)

ですから、たまたま売り手側が感じた兆候が外れに終わった場合については買い手側が得をすることになりますが、買い手側が得をする確率は良くて半々といった所でしょう。

■うーん鳴かず飛ばずだね

で、私が今回購入したサイトは、少ないアクセスで確実に売り上げを上げているとの触れ込みだったのですが、残念ながらイマイチです。

当初の狙いは収益そのものではなかったのですが、やはり現時点での情報を細かく確認しても限界があると感じています。

テコ入れをするにしても、額が少額なのでいまいちモチベーションが上がらないといった問題もありますしね。